2015年5月のインフォメーション

2015年5月18日(月)
桃浦で日本初の超高圧カキむき機の竣工・披露

桃浦かき生産者合同会社は5月18日、同社加工場でカキむき専用の「多機能・かき高圧処理機」の竣工披露を行いました。

水産物安定供給推進機構補助事業(水産庁補助)装置として導入した超高圧機によるカキむき装置は、「むき子」不足への対応策として導入し「食品用横型機械」としては日本初。神戸製鋼所が製造し、初期投資は開発費も含め約2億円。式の前に装置の実演見学が行われましたが、カキ産業の革新となる装置の公開に多数のマスメディアが取材に訪れ、関心の高さを示していました。披露式には行政側から東北農政局経営事業支援部、宮城県農林水産部や、三菱商事復興支援財団、認定NPO法人海の会、七十七銀行などの支援団体、大学・研究機関の先生方、水産関係者ら約60人が出席しました。

冒頭、仙台水産の島貫文好会長は「むき子」不足の現状や設置に至るこれまでの取り組みを報告し「これで生産性向上はもとより新商品やマーケットの開発、新たなカキ需要の創出ができる」と期待を述べ、関係者の協力に深く敬意と感謝を表しました。合同会社の大山勝幸代表もあいさつで「かき養殖業の先進モデルとして必ずや事業を成功させる」と力強く決意を述べました。高圧処理されたかきの試食会も行われ、参列者からは桃浦村落の再興に取り組んでいる合同会社の熱い想いと、仙台水産のあらゆる支援が新しい水産業モデルを創造していることへの共感をいただくことができました。

桃浦で日本初の超高圧カキむき機の竣工・披露

超高圧カキむき機の公開を取材するメディア

桃浦で日本初の超高圧カキむき機の竣工・披露

披露式で関係者に感謝する島貫会長