桃浦かき生産者合同会社の足跡

日本初の水産業復興特区として歩み始めた桃浦かき生産者合同会社。
設立までのさまざまな出来事には、多くの人々の想いがありました。
ふるさと桃浦の未来を拓くべく、今また新たな挑戦を続けています。

2012年の足跡

1月

●『仙台水産』を含む複数の民間企業に、県から水産業復興特区の説明が行われる

2~5月

●『仙台水産』は、さまざまな調査検討を開始

6月仙台水産の支援

●『仙台水産』が県知事より正式に桃浦水産特区への参加要請を受け、取締役会で参加を決定

仙台水産の後押し

地元企業として、復興への使命感に燃えて。

「宮城を襲った壊滅的な津波被害。
企業としてできる限りの支援を。」

仙台水産は震災後、地元の水産企業として「漁業生産なくしては仙台水産の存続はあり得ない」という基本理念のもと、可能な限り漁業者への支援を行いました。水揚げインフラが壊滅し水揚げできない漁業者には、毎朝トラックにタンクと氷を積んで浜へ行き魚を運び入れたり。国や県の補助事業の用件を満たさない漁業者をサポートしたり。仙水グループ全体で宮城の漁業の復興に力を尽くしました。

「責任を胸に覚悟を決めての挑戦。」

必死に支援を続けていた2012年1月、仙台水産は、県より水産特区の説明と同時に、参加への前向きの検討を依頼されました。特区への参加は地元企業の社会的責任として漁業者支援の一環だと捉えるものの、調査検討を行った結果、金銭面・人的負担・リスクのいずれも今までの支援とは桁違い。しかし「桃浦を守りたい」という想いは、心底共感できました。覚悟を決め、2012年6月、参加要請を受けることになりました。

7~8月苦悩と葛藤の設立前夜

●合同会社の設立準備

8月桃浦かき生産者合同会社とは

●『桃浦かき生産者合同会社』設立

●県知事が特区申請の方針を表明

●県漁協ならびに県中部地区施設保有漁協へ組合加入申請

9月

●新入社員(29歳)入社

10月

●『仙台水産』が出資金440万円で合同会社に参入

●『桃浦かき生産者合同会社』が県漁協に加入

11月

●水産高校生インターンシップ(4名)受け入れ